先日、イオン銀行で住宅ローンの借り換え相談に行ってきました。住宅ローンの低金利が続いているため、イオン銀行でも借り換えの相談は非常に多いようです。休日に予約なしで行ったところ空きがなく、平日に改めて予約を取り、話を聞いてきました。
今回のブログ記事では、実際に住宅ローンの相談に行って分かったイオン銀行のメリットとデメリットをまとめました。
イオン銀行とは
イオングループは、国内最大級のショッピングモールの運営企業です。どこの地域にも必ずと言ってよいほど手広く展開しています。そのイオングループの銀行部門として、2005年にイオン銀行が設立されました。既存の銀行とは全く提携していないのが特徴で、イオングループ単体で運営しています。
買い物と銀行を結びつけることで、暮らしに基づいた便利でお得なサービスを展開している少し特殊な銀行です。
イオン銀行住宅ローンのメリット
365日対面で相談できる
金利の安いネット銀行はコールセンターのみの対応であったり、大手銀行は実店舗があるもの、土日祝はお休みだったりします。休みが合わないと、わざわざ有給を取らないといけませんよね。
イオン銀行では、ショッピングモールの営業時間に合わせて、土日祝含めた365日対面で住宅ローンの相談ができます。しかも、ショッピングモール内に銀行窓口があるので、小さい子供連れでも、気兼ねなく相談に行けます。
私自身、1歳の次男を連れていきましたが、奥の個室に通してもらい、お絵かきをさせたり、オヤツを食べさせたりしながら、じっくり相談することができました。
業界トップクラスの金利の安さ
イオン銀行の人気が高い理由は、何と言っても金利の安さです。対面で相談できる銀行の中では1、2を争う低金利です。
イオン銀行が売りにしている金利プランは
- 3年固定(定率型)… 0.38%
- 10年固定(定率型)… 0.79%
- 変動金利(定率型)… 0.57%
※2016年10月現在
特に人気が高いのは、変動金利です。今、借り換えをする人の大半は金利が安いと言う理由から変動金利を選んでいるそうです。わが家も借り換え後は変動金利にしようと思っています。
今は、住宅ローンの金利が底値と言われている時代のため、今後金利が上がるリスクは多いにあります。ここでポイントとなるのが、優遇金利です。銀行には基準金利(店頭表示利率)と言うものが設けられており、そこから優遇金利から引いて借入金利を計算します。
イオン銀行の変動金利は、基準金利2.370%・優遇金利1.80%。
(基準金利)2.370% -(優遇金利)1.80% =(借入金利)0.57%
イオン銀行では、変動金利の基準金利は2009年以降変わっていません。現在住宅ローンの金利が低いのも、優遇金利(割引額)が徐々に増えているからです。物価上昇に伴い、金利が上がる場合は、まずはこの優遇金利から変更され、その後基準金利から見直される可能性が高いです。
イオン銀行では、優遇金利1.8%が完済まで続きます。仮に、今後物価が1%上昇したとしても、基準金利が見直されない限りは、大きく返済額が増えないと考えています。(あくまで、私の見解ですが…)
イオン銀行以外でも、住宅ローンを検討する際は、この優遇金利は大事なポイントになるので、ずっと続く通期優遇か当初だけの当初優遇かは必ず確認した方が良いです。
イオンセレクトクラブのお得な特典
イオン銀行で住宅ローンを組むと「イオンセレクトクラブ」の会員になります。
イオングループでの買い物が5%オフ
イオンセレクトクラブの会員は、イオングループ(イオン・マックスバリュー・まいばすけっと・おうちでイオンなど)での買い物が5年間毎日5%オフになります。お客様感謝デーの割引も適用できるので、合計で10%OFFでお買い物ができます。
食費や雑貨など、イオンでよく買い物をしている人にとってはありがたいサービスですね。例えば、月5万円の買い物をしているのであれば、月々2500円分の割引、年単位にすると3万円、5年間だと15万円も節約することができます。
ゴールドカードを発行
イオンゴールドカードセレクトでは、国内外の旅行傷害保険を無料で付帯、イオンラウンジが利用できる特典が受けられます。イオンラウンジでは、トップバリュー製品の試食や無料の飲み物が用意されています。雑誌や新聞も揃っているので、ママはショッピング、パパや子供たちたちは休憩するのにちょうど良いスペースです。
さらに、羽田空港のラウンジも利用することができます。
普通預金や定期預金の金利優遇
イオンセレクト特典では、普通預金の金利が年0.12%とかなり高いです。大手銀行では10年定期でも0.01%とかなり低金利。メイン銀行として利用すれば、預金しているだけでも複利で貯まります。
取扱手数料を定率と定額から選べる
イオン銀行は保証料が無料ですが、取扱手数料が必要になります。取扱手数料の支払い方法は2つあります。
- 定額型:108,000円(税込)+返済金利に0.2%上乗せ
- 定率型:借入れ金額x2.16%(税込)
定率型は、借入金額の2.16%(税込)が手数料です。(最低取扱手数料216,000円)例えば、1,500万円の借り入れであれば、手数料は324,000円になります。手数料自体は高くなりますが、最低金利の0.57%(変動金利)で借入が可能です。
一方定額型は、手数料が108,000円(税込)と安い代わりに毎月の返済金利が0.2%上乗せになります。
どちらの支払方法を選んでも、手数料はローンに組み込むことができるので、諸経費は一括で支払う必要はありません。
実際に残高1,750万円で手数料を出してもらいました。定額型と定率型を比較。
定額型 | 定率型 | |
保証料 | ¥0 | ¥0 |
保険会社手数料 | ¥0 | ¥0 |
ローン取扱手数料 | ¥108,000 | ¥384,480 |
印紙税 | ¥20,400 | ¥20,400 |
抵当権設定費用 | ¥153,940 | ¥155,140 |
抵当権抹消費用 | ¥31,920 | ¥31,920 |
借換先繰上返済手数料 | ¥32,400 | ¥32,400 |
未払利息 | ¥24,000 | ¥24,000 |
諸経費用概算合計 | ¥370,660 | ¥648,340 |
※抵当権設定費用は、借入額の0.4%で計算。定率型は手数料が高くなる分、設定費用も高くなっています。
予算や返済方法に応じて定額か定率かを選べるのは、イオン銀行の特徴の一つです。
その他のメリットは以下の通りです。
- 一部繰り上げ返済手数料
- 変動⇒固定金利の切り替え手数料無料
イオン銀行住宅ローンのデメリット
保障が有料
団体信用生命保険は無料で加入できるものの、イオン銀行ではその他の保障はあまり充実していません。
例えば、現在借入中の住信SBIネット銀行では、8大疾病保障団信が無料付帯ですが、イオン銀行では、金利+0.1%でガン保障特約付、+0.3%で8大疾病保障付と費用が別途かかってしまいます。
保障が充実した住宅ローンを組みたい場合は、他を検討した方が良さそうです。わが家は、生命保険に加入しているので、保障はあまり重視していません。
住宅ローン申し込み条件がある
イオン銀行で住宅ローンを組むには、イオン銀行ダイレクトの登録と、以下のいずれかの申し込みが必要になります。
- 積立式定期預金の取引
- 投資信託口座開設
- カードローンBIGの申し込み
例えば、投資信託の場合は、実際に取引をしなくても口座さえ開けば問題はないようです。ですが、利用する予定がないのに申し込むのは少し手間かなと思います。
イオン銀行で住宅ローンを借り換えしたら、いくらの節約になる?
1,750万円を変動金利で20年ローン組んだ場合、現在の住信SBIネット銀行と比べていくらの節約になるのか計算してもらいました。
- 借入先: 住信SBIネット銀行 ⇒ イオン銀行
- 金利: 10年固定1.8% + 変動金利 (ミックスローン) ⇒ 変動金利
定額型 | 定率型 | |
変動金利 | 0.770% | 0.570% |
支払総額 | ¥18,887,520 | ¥18,838,080 |
借換メリット | ¥2,078,878 | ¥2,128,318 |
諸経費を含めてローンを組み直しているので、借換をすると200万円以上節約になることが分かりました。現時点では定率型の方が有利だと言うことが分かりました。
繰り上げ返済をどんどんしていくようだったら、定額型の方が安くなる可能性もあるため、定額型にするか定率型にするかは、迷いどころです。(他銀行とも比較し、もう少し悩むことにします。)
イオン銀行の住宅ローンのまとめ
イオン銀行で住宅ローンの対面相談は本当に親切で分かりやすかったです。365日営業していることもあり、何かあった時にすぐに相談できる安心感もあります。ネット銀行の多くは金利は安いですが、細かいことを聞きにくいのが最大の難点。
ネット銀行の金利を踏まえながら、対面での相談ができるのがイオン銀行の最大のメリット!また、5%オフなど付加サービスは主婦にとって嬉しいもの。家計の節約にもつながります。
もし、住宅ローンの借り換えで迷われているなら、イオン銀行で一度相談してみてはいかがでしょうか。