「大和ハウスで注文住宅を建てたい!安いプランはないかな?」
大手ハウスメーカーで建てたいけど、予算オーバーはしたくない…という方は多いのではないでしょうか。良い家を安く建てたい!と、誰もが思うことですよね。
私たち夫婦は20代のときに大和ハウス(ダイワハウス)の注文住宅を建てています。しかも、結婚式や新婚旅行でお金を目一杯使って、ほとんど貯金がないとき。そのときは、ただただ予算を抑えることに必死でした。
結果的に、大和ハウスの注文住宅「37坪の注文住宅XEVO(ジーヴォ)」を約2,500万円で建てることができました。
諸経費・外構費・地盤改良などを含んだ税込価格なので、口コミ相場よりも、2割以上は安く建てられていると思います。
▼ 実際に支払った総額。
➡ 大和ハウスの注文住宅xevo(ジーヴォ)の坪単価&総額価格を大公開
今回のブログ記事では、わが家の実体験を元に、大和ハウスの注文住宅を安く建てる方法をご紹介します。
- 大和ハウスの値引きキャンペーンはあるの?
- 安いプランはあるの?
- 値引き率はどれくらいなの?
こういった疑問を感じている方の参考になれば幸いです。
良い家を安く建てることが大事な理由
家を建てると言っても様々な選択肢があります。
- 大手ハウスメーカー
- ローコスト住宅メーカー
- 地元の工務店 など
その中でも、私は大手ハウスメーカーを選ぶことをオススメします。その理由は主に3つ。
生涯コストが安い
大手ハウスメーカーは、値段が高い分、生涯コスト(ランニングコスト)が安いと言われています。
最近のローコストメーカーは、昔に比べて質が向上しているようですが、粗悪な材料や雑な管理体制で行なう業者います。例えば、断熱材に関して、低いグレードのものを使用すると、熱効率が悪くなり、冷暖房の効きに影響します。(=光熱費がかかる。)
さらに、断熱性が低いことで内部結露を起こしやすくなります。木造住宅で内部結露が起きると、家を支える柱が腐り、30年持たない可能性さえあります。
初期費用が安く抑えられても、大規模な建て替えやリフォームが必要になったら元も子もありませんよね。
鉄骨は耐用年数が長い
大和ハウスを含め、多くのハウスメーカーは軽量鉄骨プレハブ造を採用しています。
大和ハウスxevoの場合、基本的に1階の梁や柱には6㎜以上ある重量鉄骨、2階は3~4㎜の軽量鉄骨が使われているそうです。
建物の構造による耐用年数の違いは、このようになっています。
軽量鉄骨プレハブ造(骨格材肉厚3mm以下) | 19年 |
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軽量鉄骨プレハブ造(骨格材肉厚3mm超4mm以下) | 27年 |
重量鉄骨造(骨格材肉厚4mm超) | 34年 |
鉄筋コンクリート造 | 47年 |
木造 | 22年 |
一般的な木造住宅の耐用年数は22年。大和ハウスxevo耐用年数は27年です。
思ったよりも違いが少ないと感じますかね?実際には、家が傷む基準は、国土交通省の「住宅性能表示制度」が目安とされています。
大和ハウスxevoは、住宅性能表示制度では75年の耐用年数を取得しています。20代で家を購入しても、丁寧に使えば生涯住み続けることができます。
アフターサポート体制が良い
地元工務店で家を建てた知り合いの話をしましょう。
何と引き渡しのときに、リビングのドアさえつけられていなかったそうです。ところどころ施工ミスに対しては、悪態つきながら直してもらったと言っていました。
さらに、点検に来たのは1カ月後のわずか一回。それ以来、音沙汰なしです。
大手ハウスメーカーより少し安く抑えられたようですが、数千万円の買い物の対応ではありません。
大和ハウスも、サポートが悪いという口コミを見かけましたが、差は歴然。1ヶ月、6ヶ月、1年、2年…と、点検時期になったら必ずお知らせがくるし、何か不具合があれば、すぐに対応してくれました。
追記:資産価値が高い
大和ハウスで家を建てて数年後、予期せぬ転勤辞令がありました。
賃貸に出すことになりましたが、「大和ハウスの注文住宅」というブランド力が付き、相場よりも2~3万高い金額で借すことができました。
住宅ローン月8万に対して賃貸に出した金額は13万円。毎月5万円の利益を得ていました。
さらに数年後、そのまま借りていた方に売却が決まりました。かなり良い条件で売却できたので、大和ハウスの資産価値は健在だと感じました。
➡ 海外赴任で持ち家をどうする?自宅を売却した流れと手続き方法
大和ハウスの注文住宅を安く建てる方法
大和ハウスの建物代オンリーの相場坪単価は60~80万円と言われています。ここに、土地代、住宅ローンの諸経費、その他オプションなど加わります。
家づくりをしていると、なぜか感覚が麻痺して、数万円のオプションが安く感じてしまうことがあります。一生に一度の買い物だからと言って無理をして、普段の暮らしに支障をきたしたら、本末転倒です。
値引き交渉をするのは、何かダサイ…と感じる方もいるかもしれません。ですが、今後の生活のため、少し頑張ってみてください。
ここでは【究極の値引き交渉プラン】を7つ紹介します。
値引き交渉が最も威力を発揮するのは、契約前のタイミングです。契約後は、割引はほとんどしてもらえないので、契約前が勝負です!!
プラン①間取りはシンプルに
自由な間取りを決められるのが注文住宅の魅力。でも、奇抜なデザインや個性的な間取りにすることで、予算がアップしてしまいます。安いプラン=シンプルな間取り。
ダイワハウスの注文住宅、xevo(ジーヴォ)は、既に用意されているパターンをカスタマイズしまて理想の間取りを実現していきます。
コストを抑えるためには、総二階にし、なるべく凹凸を減らしたスタイリッシュな間取りにするのが良いです。わが家も、かなりシンプルな作りにしました。
作り自体は総二階ですが、大きな吹き抜けを設けたことで床面積を減らしつつ、全体に光が入る明るい家になっています。
間取りも、オーソドックスな3LDKなので、暮らしに合わせてアレンジがしやすいです。
子ども部屋は、一間続きの14畳。家を建てたときは、まだ子供もいなかったので、人数に応じて区切れるようにプランニングしてもらいました。一間続きにすることで、壁や建具代も大幅カット。
プラン②予算は総額で言わない
「マイホーム購入の予算はどれくらいですか?」
土地代と建物代合わせて〇〇円ということが多いですが、わが家は総額ではなく、月々の支払可能額で提示しました。
総額で言った場合、オプション、手数料、ローン金利などが組み込まれていないことも多く、値上がりの原因になってしまいます。
わが家の場合:
- 頭金 … 500万円程度
- 毎月の支払い … 8万円代(ボーナスなし)・35年ローン
この予算で組めるように、家を建ててくださいとだけ伝えました。
家探しを始めた頃「いくらまでローンを組めますか?」と、営業さんに聞いたこともあります。
すると「税込年収の25%程度だったら余裕です。30%で組まれる方が多いです。上限は35%くらいですかね。」と、目安を伝えられました。
意外と多いんだなと思った反面、よくよく計算してみると恐ろしい事実が。
例えば、税込年収500万円の場合、30%だとローンの金額が年間150万円になります。年収を手取りにすると380万円。そこから150万円引くと、生活費など自由に使える金額は、たったの230万円(月20万円以下)です。
もしも、営業マンの言うことを鵜呑みにして、言われるがまま住宅ローンを組んでいたら…と思ったらゾッとしますよね。
家を買ったら、固定資産税や団信の保険料も必要。さらには、子供の教育費や老後資金も貯めなくてはいけません。(フラット35以外の民間銀行住宅ローンの団信は、無料付帯という位置づけだが、実際は金利にあらかじめ「0.2%」分の保険料が含まれています。)
マイホームは家族が幸せに暮らすためのモノ。ゆとりを持って暮らすためにも、リアルに支払いができる金額を提示しましょう。
プラン③見積もりは全込みで
こだわり始めたら止まらない注文住宅。オプション追加で、すぐに数万円、数十万円単位で値上がりしてしまいます。できる限り、見積もりと支払いの誤差は埋めておいた方が賢明です。
もし、見積もりに以下のものが足りていない場合は、入れてもらうようにしてください。
- 地盤改良費
- 屋外排水設備
- ローンの諸経費
- カーテンや照明
- 外構
- ガス/電気設備
- 床暖房
- ローン諸経費
- 登記費用 など
私たちは「この見積もりの予算内ですぐに住める家が建ちますよね?追加あったとしても払えませんよ。」と、念押ししていました。
見積もりを細かく出してくれないハウスメーカーは、信用していはいけません。ダイワハウス以外で、とても内装が気に入って、完成見学会など何度も足を運んだハウスメーカーがありました。
ただ、見積もりがとても曖昧。「詳細を出してください。」と何度お願いしても「別途」としか書かれていませんでした。後々、値上がりしてトラブルになりそうだったので、このハウスメーカーは、さっさと候補から外しました。
プラン④設備のグレードを確認
大手ハウスメーカーで注文住宅を建てる際、キッチン、お風呂、トイレなど、標準グレードの設備が付帯されています。
見積もりに書かれている設備の内容やグレードは、TOTOやLIXILなどメーカーのショールームに行って直接話を聞くと分かりやすいです。
例えば、ハウスメーカーで標準とされているキッチンが通常どのくらいの価格帯なのか、グレードアップしたら、どのくらいになるのかなど、詳しく聞いてきます。
設備の仕様は、リストアップして、見積書の変更をしてもらいましょう。もし余裕があれば、「グレードアップの一部を追加料金なしでやってもらえますか」と交渉してみましょう。
プラン⑤決算期の値引きキャンペーンを狙う
ハウスメーカーには決算期があります。一般的には、本決算が3月、第2四半期決算が9月です。この時期に値引きキャンペーンをやっていることが多いです。
わが家が契約をしたのは、9月の決算期で、営業マンも何としても契約が欲しかったので、かなり大きな割引率で提示してきました。
さらに、機材や人員の空き状況など、安く抑えられる時期に工期をお任せしました。
プラン⑥完成見学会の謝礼を利用
完成見学会を実施することで、謝礼として無料で設備をアップグレードしてくれたり、割引サービスをしてくれたりすることが多いです。
完成見学会とは、新築で建てた家を、一般の方々に公開することを言います。モデルハウスよりもリアルに暮らしを体感できるため、ハウスメーカーも取り入れているところが多いです。
ただ、新築の家に知らない人が入ること、防犯上の懸念、傷や汚される可能性があるため、謝礼があるとは言え、完成見学会を行わない方も少なくありません。
わが家も、最初はお断りをしましたが「構想見学会だけでも大丈夫ですよ。」と言われたので、承諾し、その分値引いてもらうことにしました。
プラン⑦相見積もりで比較
マイホームの価格交渉で、最も大事なのが「相見積もり」です。
ダイワハウスには、鉄骨住宅と木造住宅があります。鉄骨大手なら、積水ハウス、トヨタホーム、ヘーベルハウス、セキスイハイムあたりが競合です。木造大手なら、住友林業、三井ホームあたりです。
さらに、少しランクを落とした地元のハウスメーカーや工務店からも、相見積もりを取ることをオススメします。
私たちの場合、予算の都合上、最初は地元の工務店で建てようと思っていました。大手のハウスメーカーと地元の工務店では、かなりの金額差がありますが、工務店の価格設定に合わせて、ダイワハウスが値引きをしてくれる形になっていました。
施工面積は、やや狭くなったものの、当初の予算を超えることなく契約できました。あとで、ダイワハウスの営業さんに聞いたところ、
「持家思考が強い地方都市は、地元のハウスメーカーや工務店が強いんですよね。大手ハウスメーカーと工務店が競合になることがよくあります。」
と嘆いていました。
番外編 紹介割引を利用する
知り合いに大和ハウスオーナーがいる場合は、紹介割引が利用できます。
わが家は、色々な割引をしてもらった分、紹介割引は利用できませんでしたが、建物代金から3%割引してもらえるそうです。もし2,500万円の建物だったら、75万円の値引きです。何の交渉もしなくて、この金額は大きい!
ちょくちょく改訂があるので、詳しくは担当の営業マンに聞いてみてくださいね。
ちなみに、マイホーム購入検討中の友人に大和ハウスを紹介したこともあります。その友人は別のハウスメーカーで契約したため割引はありませんでしたが、オーナーである私たちは紹介料として、カタログギフトをもらえました。
ありがたく、フードプロセッサーに交換させていただきました。
大和ハウス注文住宅の割引率は?値引き総額は?
最終的に、本体価格から約100万円、夏得キャンペーンという謎の割引で100万円、合計で200万円値引きしてもらえました。割引率で言えば、約8%です。
エコジョーズや床暖房など、細かいグレードアップもところどころしてもらっています。(晴れた日が少なめの富山なので、太陽光発電はつけていません。)
地盤改良、外構、水道引き込み工事、ローン諸経費など、土地以外すべて込みで2,500万円で37坪の注文住宅が建てられたので、値引き交渉は成功した方だと自負しています(笑)
契約後も、見積書が出るたびに、端数を切ってもらうなどの値段交渉をやっていました。鬼のようですが、今後の生活のため。おかげで、コスパ良く快適に暮らしを手に入れることができました。
皆さんも、ぜひ値引き交渉にチャレンジしてみてくださいね。
≫≫ タウンライフ家づくり
※このブログ記事は、2014年2月に公開した内容をリライトしています。