「学資保険と言えば、郵便局のかんぽ生命。」
学資保険と言えば、郵便局の傘下にある「かんぽ生命」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
学資保険を初めて発売したのが郵便局。親世代の加入率も非常に高かったことから、学資保険=郵便局(かんぽ生命)のイメージが強いように思えます。
私も自分の子どもの学資保険選びで、真っ先に思いついたのが「かんぽ生命」でした。
かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」は、平成27年度48万件の新規契約があり、外資系の保険が参入している中、未だに根強い人気です。(参照:2016年・かんぽ生命ディスクロージャー誌)
「みんな入っているのだから、かんぽ生命の学資保険は間違いない!」と思い、郵便局に話を聞きに行きました。
ですが、かんぽ生命の学資保険は、受取総額が払込額よりも少ない元本割れしてしまう保険でした。
郵便局での対応
私が行ったのは、近所の小さい郵便局。
窓口で「学資保険について聞きたいんですけど…。」というと、男性の職員の方がパンフレットを出して、簡単に説明してくれました。
保険の相談って「無理やり加入させられちゃいそう」「時間がものすごくかかりそう」というイメージですよね。郵便局の窓口で立ち話なので、説明も5~10分程度。
「貯蓄率重視の学資保険を探しています。元本割れしますか?」とあまりにも直球過ぎる質問をしたためかもしれません。
全体的に、かんぽ生命は営業をほとんどないという印象でした。
「はじめのかんぽ」の特徴
はじめのかんぽの特徴を簡単にまとめてみました。
3つのコースから選べる
はじめのかんぽには、3つの学資金準備コースがあります。
- 大学入学時 … 大学入学時に満期保険金を受け取る
- 小・中・高+大学入学時 … 小学校・中学校・高校入学前に祝い金、大学入学時に満期保険金を受け取る
- 大学入学時+在学中 … 大学入学・2年・3年に祝い金、大学4年に満期保険金を受け取る
全てのコースにおいて、契約者に万が一、死亡してしまった場合、その後の保険料の払込は必要なくなります。
また被保険者(子ども)に関しても、払込相当額の死亡保障がつきます。
医療保障特約がつけられる
はじめのかんぽでは、3つのコース全てに「入院特約・その日から」という医療保障特約を付けることができます。
コースによって異なりますが、毎月1,000円前後の特約料金がかかります。
【 特約の内容 】
- 入院したときの入院保険金(日額4,500円x入院日数)
- 入院中に手術をしたときの手術保険金(手術の種類によって金額が異なる)
- 長期入院一時保険金(入院が120日以上の場合、9万円)
返戻金はとても低い
ここです。はじめのかんぽは、返戻率がとても低いのが最大の難点。今回は提案書を出してもらわなかったので、かんぽ生命のホームページでシミュレーションしてみました。
大学入学時学資金準備コースで、12歳払込済18歳満期タイプ。
(契約者34歳・出産前)※2017年8月時点の結果です。
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「はじめのかんぽ」をはじめ、最近ではほとんどの学資保険を出産前の時点から申し込めるようになりました。
出産後は、慣れない育児でとても忙しく、あっという間に1年くらい経ってしまいます。学資保険の返戻率は加入期間が長いほど高いので、早めの加入をおすすめします。[/su_note]
月額払いの場合は、払込総額が309万円(月21,480円)と受取総額の300万円をオーバー。
支払方法を全期前納・口座払込にしたとしても、3,061,340円だったため、どう頑張っても、元本割れしてしまう結果になりました。
かんぽ生命が候補から外れた理由
かんぽ生命の学資保険は、郵便局という安心感と信頼があります。
学資保険は20年前後の長い付き合いになります。いくら返戻率が高い学資保険でも、途中で倒産してしまったら、元本は保証されません。
そのような理由から、かんぽ生命は未だ人気なのかもしれません。
でも、加入者が多いからとか、昔からの定番だからとかは、必ずしも自分に合っている保険ではありません。
わが家の場合、子どもの学資保険の最優先事項は貯蓄率で、元本割れするなら入る意味がありません。(むしろ学資保険ではなく、定期預金に入れば良い。)
そのため、返戻率が低いかんぽ生命「はじめのかんぽ」は、あっけなくわが家の学資保険選びの候補から外れました。
最終的には、総合保険相談で比較し、返戻率が110%以上になる保険を契約しました。
▼ わが家が申し込んだ保険
参考 子供の学資保険はオリックス生命の終身保険RISE(ライズ)に決定!低解約払戻型10年を全期前納してお得に
現在、オリックス生命のライズは利率が改悪され、支払方法によっては元本割れする可能性があります。保険相談では、そのような最新情報も随時聞くことができます。
家計管理や節約方法を教えてくれる無料保険相談もあります。郵便局に比べて、少し時間はかかりましたが、専門のファイナンシャルプランナーさんが、家計の改善や節約方法も教えてくれ、大変勉強になりました。
迷われている方は、ぜひお試しください。
▼ 学資保険契約前に知っておくとよいポイントをまとめています。
参考 学資保険は返戻率ランキングで選ぶと失敗する!比較のために必要な3つのポイント
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