
「子供が現地校に行きたがらない。」
「毎日、日本に帰りたいと泣いている。」
海外赴任に帯同したり、海外移住をしたりと、日本から来た子供たちにとって、海外生活が大きなストレスになることも少なくありません。
- 子供は語学をスポンジのように吸収する
- すぐに異文化に適応できるようになる
そういった考えは非常に危険です。
もし、あなたの子供がストレスを抱えたまま本帰国を迎えてしまったら、今後の人生に悪影響を及ぼすかもしれません。
私の友人は、英語ができないことで現地校でイジメを受け、最悪の思い出しかなかったと言っていました。
それ以来一度も海外に出ていませんし、英語とも無縁の生活を送っています。
イジメはよくありませんが、その子の親がもっとサポートしてあげたら、何か変わっていたかもしれません。
今回のブログ記事では、子供が現地校に慣れるため、親である私たちが何をできるかをまとめてみました。
子供が現地校に慣れるためのサポート

夫の海外赴任帯同で、私たちが渡米したのは、長男10歳、次男5歳のときでした。
既に義務教育が始まっており、公立の小学校に編入することになりました。
マイペースの子供たちなので、猛烈に登校拒否することは少なかったですが、ストレスを感じているだろうなと思ったことは何度もありました。
もちろん、親の私も海外生活に対してストレスがなかった訳ではありません。
ですが、頑張っている子供の手前、親の自分も何かやらなきゃという、いわば使命感のようなものがありました。
先生とコミュニケーションを取る
日本の学校と異なり、アメリカには「言ったもん勝ち」みたいな文化が存在します。
何か問題がある場合も、主張をしないと必要なサポートさえ受けられないことさえあります。
「本音と建て前」「協調性」といった日本特有の文化は、通用しないと考えた方が良いです。
受け身の態度はやめて、しっかりと相手に自分の要望を伝えましょう。
ただし、モンスターペアレントのような威圧的な態度は絶対にやめましょう。
空気を読むという面では、実はアメリカ人の方が長けているかも知れません。何の前置きもなく、本題に入るということは、案外少なかったりします。
まずは褒めるのも、自分の主張を相手に聞いてもらいやすくする手法の一つ。クレームだけ言うのは、今後の関係を悪化させる要因にもなります。
また、何をしてほしいのか具体的に提示することも大事です。
次男が小1になってすぐ「学校に行きたくない」と言い出したことがあります。
日々の細かい出来事を知りたかったため、送り迎えは教室の前まで行き、先生と顔を合わすようにしました。
話しているうちに、ライティングが嫌だったことが判明。
そこで、家でドラフトを書いて授業中に使って良いか、書けなかったら家に持ち帰って仕上げて良いかなどを担任に相談。
次男もライティングに自信がついたのか、しばらくして学校への行きしぶりもなくなりました。
先生と密にコミュニケーションを取ることで、問題解決の糸口になる可能性は高いです。
学校のボランティアに参加する
学校のボランティアもメリットが多いです。
私自身、週1回クラスボランティアに参加したり、PTAの行事のヘルプをしたりと、ボランティアに携わるようにしました。
その結果、先生やママパパたちとも良好な関係を築くことに成功。
学校に行けば、色々な人たちから声をかけてもらえるまでになり、親子ともにコミュニティの一員になれた気がします。
また、子供がどのような環境で勉強しているのか、直に見られたこともよかったです。
日本のような時間割もなければ、寝そべりながら授業を受けている子もいる(笑)
こういった文化の違いは、見ているだけでも面白かったです。
クラスに必ず一人はいるBossyないじめっ子タイプ。
ボランティアに入り観察することで、自分の子がどういった扱いを受けているのかも確認できます。
親が目を光らせておくことで、イジメの抑制にも繋がります。
ボランティアは、授業で使うプリントのコピーをしたり、子供のために教材を整えたりと、語学力を必要としない仕事もたくさんあります。
何か役に立てることがないか、ぜひ聞いてみてくださいね。
現地校の友達と遊ぶ機会を設ける
語学力は使えば使うほど、早く上達します。
特に幼児~小学生は、遊んでいる中で自然と習得していくことが多いので、放課後も英語を使う機会を増やしてあげると効果的てき面です。
わが家の場合は、放課後に毎日、小学校に隣接する公園で遊ぶようにしました。次第に顔見知りが増え、多くの友達ができました。
その他、バースデーパーティーは、なるべく参加するようにしていました。
幼児~小学校低学年くらいまでは、親同伴のことが多く、クラスのママパパと知り合うキッカケにもなります。
夫婦+子供で参加している家庭もたくさんいるので、語学力に不安がある方は、ダンナさんにも協力してもらいましょう。
全部ママが抱える必要はありません!
子供の得意を伸ばす
語学力にハンデがある場合、子供の得意を伸ばしてあげると、自信につながります。
おすすめは、折り紙やけん玉など、日本文化。
折り紙の達人の長男くん。それだけでクラスの人気者になれました。
先生からも、クラスメイトに「折り紙の折り方を教えてあげてほしい」と頼まれたこともあったようです。
残念ながら語学力はすぐに伸びるものではありません。
その間は、得意なことをどう活かせるか、親子で一緒に考えてみてくださいね。
現地校の学習方法を学ぶ
現地校の勉強方法は、日本の学校とは全く異なります。
例えば、アメリカのキンダー(幼稚園)では、読み書きの基礎として「フォニックス」を学習します。
日本で言うと、ひらがなの読み書きと同じくらい当たり前に教えられているものです。
ですが、日本でそれを知っているのは、ほんの一握りですよね。
学習面のサポートは、現地校の学習方法に精通した家庭教師をお願いすると良いです。
ここで少し宣伝すると、私も海外の子育て経験を元に、家庭用の英語教材を作っています。
フォニックスやサイトワードなど、現地校で学習する基礎内容を学べる構成になっているので、よかったらご活用ください。
\ 渡航準備にもオススメ /

海外生活は子供も親も慣れるのが大変

海外生活、本当に大変ですよね。
色々と書いてきましたが、まずはあなたの心身を安定させることを最優先させてください。
もし、子供のサポートが負担に感じるときは、一度ゆっくり休んでも大丈夫。
私も自分にできることだけ、ゆっくりと子供のサポートを続けてきました。
その結果、子供たちは楽しく学校に行けています。
わが家は本帰国まであと一年しかありません。終わりが見えてくると、今過ごしている時間が急に尊いものになりますね。
今は辛くても、きっとかけがえのない経験になるはずです。